硬貨を洗浄しても大丈夫?価値を下げないための注意点

引越しや大掃除の際に、黒ずんだ小銭や古い記念硬貨がまとめて見つかることは珍しくありません。
汚れが気になって洗いたくなるものの、硬貨によっては洗浄で価値が下がる場合もあります。
そのため、洗ってよい硬貨と避けるべき硬貨を見分けたうえで、手入れの方法を判断することが求められます。
本記事では、硬貨を洗浄してもよいかの判断基準と、価値を下げないための注意点について解説します。
硬貨の洗浄前に確認したい価値の有無
現在流通している小銭は洗っても問題ない一方、記念硬貨やエラーコインは洗浄を避けるのが原則です。
また、一見ありふれた硬貨でも年号や刻印によっては価値がつくため、洗う前の確認が欠かせません。
以下にて、硬貨を洗浄してもよいかどうかの判断基準について解説します。
現行の小銭は洗浄しても問題ない
1円玉や10円玉など、現在流通している小銭は額面どおりの価値で使われるため、洗っても問題ありません。
ただし、具体的な洗い方は素材ごとに異なるため、手順を確認してから作業を進めるとよいでしょう。
参考ページ:当社コラムページ「硬貨をきれいにする方法|洗浄方法や磨き方を解説」[剛植1]
古銭や記念コインは洗浄しない
古銭や記念コインは発行当時の状態が保たれているかどうかで評価が大きく変わるため、洗浄など手を加えないことをおすすめします。
特に、製造工程のミスで生じたエラーコインは、汚れと見分けにくい特徴を洗浄で失うおそれがあります。
磨きすぎは法律違反になる?
普段使いの硬貨でも、発行枚数が少ない年号の「特年」や、周囲にギザのある10円玉は価値がつく場合があります。
そのため、洗う前に表裏の年号や刻印を確認し、造幣局が公表している製造枚数と照らし合わせると安心です。
参考:造幣局公式ページ「貨幣に関するデータ」
洗浄で硬貨の価値が下がる理由

硬貨の価値が洗浄で下がる主な理由は、表面の傷やツヤの変化によって保存状態の評価が落ちるためです。
さらに、鏡面仕上げのプルーフ貨幣は特に傷みやすく、度を越した磨き方は法律に触れるおそれもあります。
こちらでは、洗浄によって硬貨の価値が下がる理由をご紹介します。
細かい傷やツヤの変化が査定に響く
研磨剤やブラシで硬貨をこすると、肉眼では見えにくい細かな傷が表面に無数に残ります。
これにより、光の反射が乱れて本来のツヤが失われ、査定では状態の劣るアイテムとして扱われるでしょう。
発行時の状態から離れてしまう
収集用の硬貨は未使用か使用済みか、摩耗の程度はどうかといった保存状態で細かく評価されます。
しかし、経年で生じた自然な色合いまで洗浄で落としてしまうと、「洗浄品」とみなされ評価が下がる傾向にあります。
プルーフ貨幣は特に傷がつきやすい
プルーフ貨幣は、鏡のような光沢を出すために特別な工程で製造された収集用の貨幣です。
そのため、表面が非常に繊細で、布で拭くだけでも擦り傷や曇りが生じかねません。
加えて、一度生じた曇りや変色は元に戻すのが難しく、評価への影響も大きくなります。
参考ページ:造幣局公式ページ「プルーフセット」
磨きすぎは法律違反になることも
硬貨を故意に損傷することは、貨幣損傷等取締法で禁じられています。
違反すると、1年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金が科される可能性があります。
そのため、ヤスリで削る、強い薬品で表面を溶かすなど、汚れ落としの範囲を超える行為は避けましょう。
参考ページ:造幣局公式ページ「貨幣全般について」
価値を下げないための注意点

硬貨の価値を守るには、洗う前に素材と種類を見極め、判断に迷うものには手を加えないことが基本となります。
また、記念硬貨は付属品ごと保管し、価値が不明な硬貨は専門家の査定を先に受けると安心でしょう。
以下にて、硬貨の価値を下げないために押さえておきたい注意点について解説します。
洗う前に素材と種類を確認する
硬貨には銅や白銅、アルミニウム、銀などさまざまな素材があり、適した手入れの方法も異なります。
たとえば、10円玉に向く酸性の液体をアルミニウムの1円玉に使うと、変色や表面の傷みを招くおそれがあります。
そのため、まずは色や年号から素材を確かめ、素材ごとの正しい手順に沿って作業を進めましょう。
記念硬貨はケースや証明書ごと保管する
記念硬貨やプルーフ貨幣セットは、専用ケースや証明書、外箱がそろっていると査定で評価されやすくなります。
一方、ケースから取り出して保管すると、湿気や指紋による変色が進み、価値を損なう原因にもなりかねません。
さらに、保管場所は直射日光と湿気を避けた冷暗所を選ぶと、良好な状態を長く保てるでしょう。
価値が不明な硬貨は洗う前に査定へ
古い硬貨や外国のコインなど、価値の判断が難しいものは、洗う前に専門家の査定を受けるのが確実です。
汚れたままの状態でも査定は可能であり、むしろ手を加えていないほうが適正に評価されやすい傾向にあります。
特に、遺品整理などで大量の硬貨が見つかった場合は、出張買取を利用すれば自宅でまとめて相談できるため、おすすめです。
おわりに
本記事では、硬貨を洗浄してもよいかの判断基準と、価値を下げないための注意点について解説しました。
普段使いの小銭は洗っても問題ありませんが、記念硬貨やエラーコイン、特年の硬貨は洗浄を避けるのが無難です。
また、汚れが気になる場合も、まずは素材と種類を確認し、価値が不明なものは手を加えずに査定へ出しましょう。
洗浄による価値の低下は取り戻せないため、判断に迷った時点で専門家へ相談することをおすすめします。
さねやでは、ご自宅で眠っているさまざまな不用品のLINE査定や問い合わせなどに対応しています。
不用品の整理でお困りの際は、まずはお気軽にご相談ください。
[剛植1]当月コラム「10103_00030_硬貨をきれいにする方法|洗浄方法や磨き方を解説」へのリンク設置